デジカメをドライブレコーダーにする

最近、交通事故の映像を記録できるドライブレコーダーが注目されています。 手持ちの使わなくなったデジカメを、このドライブレコーダーの代わりに使えないか色々試して見ましたが、何とか実用になることが分かりましたので発表したいと思います。

ドライブレコーダーに使えそうなデジカメは
最初にデジカメの内蔵機能ですが、 (1)動画が使えること。 動画を撮る時の画素数はあまり多くなくても良い、640X400または320X240ピクセル位、画素数が多い方が鮮明に撮れますが録画時間が短くなります。 (2)長時間動画の録画が出来ること。 これはメモリーカードなどが使えれば良い。 メモリーカードの容量は大きい方が良いですが、カメラの方がそれに対応していなければなりません。  (3)電源はどうするか。 車の12V電源から取れれば良いのですが、カメラ側に外部電源用の端子が無いと、改造が必要になるかも知れません。 内蔵電池で長時間録画できるか?  (4)広角レンズが付いていればなお良い、これは一寸無理か。 この様な条件に合いそうなカメラを探します。

録画時間
手持ちに5〜6年前に購入した、日立 HDC-1がありますからこれでテストします。 このHDC-1は動画が320X240ピクセル、フレームレート:15フレーム/秒、一コマのデーターサイズが 約126KB/秒、32MBのSDメモリーカードで285秒撮れると説明書に書いてあります。 本機は1GBのSDメモリーカードで約2時間20分、2GBでは約4時間40分動画を撮ることが出来ました。 (注意  1時間以上の連続録画は動作が不安定になるので、録画時間は1時間以内にし、メモリーの使用領域を5分割する方が良い)
他メーカーのデジカメでも、2GBのSDメモリーカード1枚で5時間から6時間以上の連続撮影ができるカメラが有る様です、オークションでかなり安い。

電源
HDC-1は電源が単3電池2本で動作する様になっています、外部から電源は取れません。 カメラ本体を改造すれば外部電源の使用が可能になるかも知れませんが、とりあえず電池でテストしてみます。 単3アルカリ電池2本を入れてテストしたところ、2時間以上連続して撮影することが出来ました、これなら容量の大きいニッケル水素電池を使えばもっと長時間撮影が出来るはずです。 早速三洋電機の"eneloop" (容量1900mA、1000回も充放電が出来ると書いてある) を購入して試した結果、単3形電池2本で連続8時間位撮影できることが分かりました、これなら苦労してカメラ本体を外部電源が取れる様に改造しなくても良さそうです。(ただし液晶モニターOFF時)


カメラの取り付け
カメラは前方を撮り続けなければなりませんから、全面ガラスに吸盤で貼り付ける様にします。 100円ショップで下の写真の様な吸盤を見つけました、説明には耐過重量5Kgと書いてあります。 吸盤をガラスに貼り付けてから、フック部分を下に下ろすと、強力に吸い付き、かなりの力で引っ張っても外れません。 この吸盤に2mm厚のアルミ板を加工してカメラを取り付ける様にしました。(取り付けネジが必要)



録画、再生、記録
録画はデジカメを動画モードにしてシャッターボタンを押します、撮影中は液晶画面を見ませんから消しておきます、液晶が付いた状態では電池の消耗が大きくなります。 メモリーカードの残量がなくなると自動的に録画を中止します、録画を引き続き行うにはメモリーカード内の映像を消去するか、別のメモリーカードを入れます。
再生はパソコンのMedia Playerで動画を見ることができます、またこの動画をCDなどに記録しておく事も出来ます。 後で走行した映像を見るのも結構楽しいです。
下の写真は実際に走行中を撮影したものです。 画質は320X240ピクセルしかありませんから鮮明ではありませんが、監視用の画面としてはこれ位でも良いと思います。 もう少し広角なら文句は無いのですが・・・




使った感想
再生画面を見ると画素が少ない割には良く映っている。 画が動いているので静止画の写真よりずっと鮮明な感じがする。 少し遠くの信号機が見えない、特に矢印の信号機はほとんど見えない、信号機の色(赤、黄、青)が良く分からない。 近くの車(3〜4m)のナンバーなら分かるが、遠くの車のナンバーは見えない。 夜間は見難い。 カメラの感度が悪いので映像を見ると周りが良く見えない。
悪いところばかりになってしまいましたが、まあこんなものか・・・ 付けていないより良い!!

おまけ
カメラをガラスに貼り付けるのではなくてダッシュボードの上に置ける場合は、下の写真の様な雲台のついた”パシャ!!”と言う名前の品が100円ショップに有りました。 台の下に両面テープなどを付けないとこのまま置いただけでは走行中に倒れてしまいます。



注意  このページの中の説明は、カメラ及び電池などの動作や性能を保障しているものではありません。 改造や機器の取り付けは貴方ご自身の責任で行って下さい、カメラ等を付けたことによる事故やその他のトラブルが発生しても一切の責任は負いません。
(2008/7/28)

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