エフェクターの音を真空管の音に色付け  EC-1の製作

エフェクターの音を真空管の音に色付けする EC-1 真空管2本セットを作ってみました。
セットの中身は真空管が2本、そしておまけの抵抗が5本、この5本の抵抗で真空管1本用または2本用のいずれかが製作出来ます。
ケーブルは2台作れる分くらいが入っていました、意外と細いケーブルですがヒーター配線もこのケーブルで大丈夫の様です。
真空管1本の製作と2本の製作のどちらか選択が出来ますが、2本用を作ることにしました。
それぞれが独立したアンプになっているので、ひとつのアンプだけを使うことも出来ますし、
ふたつのアンプに2台のエフェクターを接続する様なことも出来ます。

これが真空管2本セットの中身です。

詳しい説明書や回路図や実体図があります。ICやトランジスターのエフェクターを作るよりも回路は簡単で部品点数も非常に少ないです。
電源は使わなくなったノートパソコンのスイッチングレギュレーター(電圧19.5V)がありましたからそれを使いました。
真空管以外の部品は購入しなければなりませんが、エフェクターの自作は時々するのでほとんどの部品は手持ちに有りそれを使いました、
新たに購入したのは真空管ソケットとプレートキャップとケースは100円ショップのタッパウエアーです、
本当はアルミケースの方がノイズなどを遮断できていいのですが簡単に加工できる方を選択しました。
それからが3φのビスとナットも10本位必要になります。

ケースの加工は丸穴を開けるだけですから簡単です、ドリルで小さな穴を開けたらリーマーでその穴を大きくして行きます、
力を入れすぎると穴が大きくなり過ぎてしまいますから注意しながら行いました、少し大きな穴を7個開けましたが短時間で終了しました。
失敗したのはケースに使うタッパウエアーの大きさが少し小さい物を買ってしまったので半田付けが大変でした、
縦型のラグ板を付けるスペースが無かったのでプリント板を加工してラグ板の代わりにしました。
またヒーター電圧調整用のダイオードを手持ちに有るものに変更した為に2本付けることになってしまいました、
このダイオードは発熱します触ると結構熱いです。製作はエフェクターを1〜2台作ったことが有る方なら簡単に製作出来ると思います、
もちろん初めての方でも大丈夫だと思います。

それから真空管を保護する物が何かないか100円ショップで探したところ、丁度良さそうな四角いケースを見つけました、
電源を入れると真空管のヒーターが光りケースがキラキラしてきれいです、エフェクターらしくない形ですが、これはこれでいい感じになりました。

内部配線はこんな感じです。
形の大きなコンデンサーを使ったので少し込み入った感じになってしまいました、
もっと小さなコンデンサーを使えば内部もすっきりして作り易くなります、ハムやノイズはありません。
ケースや真空管にシールドをしませんでしたから、真空管に手を近ずけるとノイズが僅かに出ますが問題ないと思います。


肝心の出音は真空管らしい心地よい響きです、明るさがあり暖かさがあります、ひとつひとつの音がはっきりしています、
真空管1本使用の時もこの傾向は変わりませんが、真空管2本接続の時ははっきりとその違いが分かりました、
ギターを弾くのが楽しくなりました。


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